永遠の僕たち


『永遠の僕たち』
ガス・ヴァン・サント監督で音楽はダニー・エルフマン
思った以上にファンタジーだった。


死を美しく描いている。
それはそれは私がいつも憧れているTumblr上での死のようで。
どこを切り取っても絵になるような映像は観ていてとても心地よかった。


ミア・ワシコウスカ演じるアナベルのお洋服がいちいち可愛い。
金髪ベリーショートがとってもキュート。
ハロウィンでの黒髪おかっぱのカツラに浴衣姿もおちゃめで可愛い。
病気の少女という設定なのに元気なんだよね。
キャッキャしてる。
それが死を純粋に受け入れているように見えた。
理想のお葬式を語ったり、死ぬ間際を演じてみたりもしちゃう。
難病モノにありそうな悲壮感漂う演出は皆無。


加瀬亮(英語上手いねぇ)演じるヒロシは幽霊なのにも関わらずちゃんと地に足ついてるし、生きてる主人公を殴ったりもする。そんなヒロシの存在が不思議な雰囲気を醸し出している。

ラストで正装したヒロシの姿が素敵でした。


死を生前の理想通りに迎えられるラストはとても美しいもので、現実的とは言い難いのでファンタジーだと感じた次第です。
お気に入りの作品になりました。