127時間


『127時間』


スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督。
初っ端からスタイリッシュな映像と音楽に惹きつけられて、舞台は広大な自然へ。
澄みきった空!
広い大地!
主役のアーロン・ラルストンを演じるジェームズ・フランコ

マウンテンバイクで疾走し、すっ転んでもこの笑顔。自然を思いっきり楽しんでる感じ。
道に迷った二人の女性を案内するシーンで崖から泉に飛び降りるシーンがありますが、おいらあんな事出来ない…怖いよ…。
このアクティブなアーロンと素晴らしい自然の映像にインドアのおいらは初っ端からお腹いっぱいになりかけたのですが、まだまだ序盤。


軽快な音楽と共にロック・クライミングを楽しむアーロンに突然悲劇が襲いかかります。
一瞬の出来事。
落石に右腕を挟まれ、狭い谷底へ。
見動きはとれない。
ここでシンプルなタイトルが現れます。
『127 Hours』
ここからが地獄だよ、と監督に囁かれたかのように感じました。


ほぼ彼の一人芝居ですが、回想あり、妄想あり、グロありで息つく暇がないほど。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、痛みの音の表現がうまいなぁと感じました。神経?痛覚?がキーーンって。痛いよう。変にリアルだったよう。グロ好きの癖にビビりました。


おいらが彼の立場だったらあっという間に諦めていると思う。
物凄く生命力に溢れているし、ポジティブだ。
だってこの体験、トラウマになってもおかしくないのにアーロン・ラルストン本人は今も元気に登山してるんだよ。超楽しそう。(登山家・アーロン・ラルストンの写真、画像 http://p.tl/0Bdg
やっぱり好きなものは好きなんだよね。
おいらで言ったらチャッキーに殺されかけたけどまだ人形集めてます、って感じか?


インドアのおいらと親友は劇場を出て一言。
「やっぱお家が一番やね。」


ダニー・ボイル監督の音楽のセンスが大好きなんだけど、シガー・ロスが使われていた事に興奮と感動。

息つく暇のない、谷底という密室での一人芝居。生命力の映像化…って言いすぎ?
アウトドアの方もインドアの方も是非。